「他の人が選んでいるから安心」──営業で使える“社会的証明”という心理の仕組み

2025.04.14

はじめに

営業トークの中で、こんな言葉を使ったことはありませんか?

「すでに多くの企業様で導入いただいてまして…」

「御社と同業の◯◯様でもご利用が始まっています」

「最近、このご相談が急増してまして…」

これらはすべて、“ある心理効果”を狙ったものです。

その心理効果の名前が、「社会的証明(Social Proof)」。
マーケティングや営業の世界では、王道中の王道とも言えるテクニックです。

社会的証明とは?

社会的証明とは、

「人は、他の人がどうしているかを判断基準にして、自分の行動を決める」
という心理傾向を指します。

不安な時、自信がない時、判断材料が不足している時、人は“他の人の選択”を「正解」として採用しやすくなります。

「みんながやってるなら間違いない」
「他社も使ってるなら安心」
そんな気持ちを自然と後押ししてくれるのが、社会的証明の力です。

なぜ効くのか?脳の“省エネ”とリスク回避

社会的証明が強く働く理由は、主に次の3つです:

失敗したくない(=リスクを避けたい)

判断を省略したい(=時間や情報が不足している)

周囲から浮きたくない(=同調圧力)

だからこそ、特に「何を選んだらいいか分からない」初対面の営業トークや、購入前の検討段階でとても有効なのです。

テレアポや営業での活用シーン

▶ テレアポ初動で「関係ありそう」と思わせる

「最近、◯◯業界の企業様からのご相談が増えてまして…」

「◯◯地域の企業様では導入が進んでいまして…」

→ 「うちにも関係あるかも」と思わせることで、相手の“聞くモード”を引き出すことができます。

▶ クロージングで安心感を与える

「すでに20社以上が導入されています」

「御社のような規模の企業様でも、◯◯が評価されています」

→ 契約や面談に向けた“最後の後押し”として有効です。

▶ LPや営業資料にも応用できる

クチコミ・レビュー・導入実績・ロゴ掲載・満足度データなど
→ 数字や他社の存在は、強い信頼要素になります。

「誰が選んでいるか」が超重要

社会的証明で特に意識したいのは、

「相手にとって“自分と似た人”が選んでいる」
ことを伝える、という点です。

業界が同じ

会社規模が近い

役職・立場が似ている

これらが一致していればしているほど、相手は「自分ごと」として捉えやすくなります。

まとめ:社会的証明は「押さずに動かす」力

社会的証明は、無理に売り込まず、相手に「自然と選びたくなる」気持ちを生み出す心理設計です。

特にテレアポや初回商談では、「あなたと似た立場の人がもう選んでいる」という一言が、信頼と興味を引き寄せるきっかけになります。

相手が迷っているときこそ、“他人の行動”を味方につけましょう。

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